やっとこさ

 昨日は雑誌メフィスト9月号を読了。今号は、読みきりに森博嗣西尾維新諸星大二郎などなど。西尾さんの"ひたぎクラブ"はまた独特の世界、独特のテンションをかもし出している。
今号で特に面白かったのは、やはり前号に続いて赤城毅の"書物狩人"。今回は、ナポレオンが集めていたという本から、第二次大戦終結近くの、世界のごたごた、そしてネオ・ナチまで絡んでくるという物語。仕事っぷりがとてもかっこよく、ハードボイルドな雰囲気たっぷりで良い。また楽しく読めたのは、倉知淳の"魚か肉か食い物"(どこかで聞いたような…)、そして高田崇史の"続・迷人対怪探偵"。魚か〜は猫丸先輩の話で題名の通り食べ物に関わる話。全然まじめな感じではないです。続・〜はとんちんかんな推理にもかかわらず、何らかの事件の犯人を捕まえる敗智心郎と駒鷲くん(これもどこかで…)の話。こちらも全くまじめではなく…両作品とも笑える感じで。
 連載では山田正紀の"予備役刑事 トリプル・クロス"はエピソード1が完結になったが、徐々にストーリーが謎を増して面白くなってきた。今後に期待。恩田陸のエッセイはキリンビール工場に。僕も行ってみたい。
 そして今号では第33回メフィスト賞が発表。森山赳志(もりやまたけし)さんの「虎の尾を踏む男たち」という作品。楽しみです。