さくさくと

 この一週間で読んだ本をさくさくと。まずは世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドの下巻

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)

 これはとても面白かった。"世界の終り"の方は最後までどうなるかうやむやで、主人公の葛藤とかなんとか。"ハードボイルド・ワンダーランド"は運命が決まってからはスパッとしていたなぁ。結局物語が終わった後どうなったのかが…気になる〜!!
 次に深沢美潮さんのこちら。
青の聖騎士伝説〈2〉LAMENTATION OF THE EVIL SORCERER

青の聖騎士伝説〈2〉LAMENTATION OF THE EVIL SORCERER

 青の聖騎士伝説の2冊目。クレイ・ジュダとシドの剣にまつわる話。今回はシドの剣が誕生した話など3篇。デュアンの話ともだいぶリンクするところが出てきた。フォーチュンやデュアン・サークよりもシリアスな感じで、また一風変わった感じ。さくさくと読める。
 そして本の雑誌10月号を読了。今回は翻訳ミステリーの特集。考えてみると、翻訳ミステリーものは殆ど読んでいない。最も翻訳もの自体が得意ではないので…やっぱり読者アンケートでも訳者が良くないと…という意見が多かったなぁ。徐々に挑戦はしたいとは思うんだけど。
 次に霧舎巧の《開かずの扉》研究会シリーズのマリオネット園を読了。  このシリーズは非常に丁寧なつくりになっていて、小説の中でも、登場人物がいろいろと推理して、読者も推理に参加しているような気で読んでいける小説。情報も非常に細かく与えられている。今回は、つながりとして第一作のドッペルゲンガー宮がポイントとなっている。今回の舞台となる、つぶれてしまったマリオネットランドというテーマパークのような場所にある首吊塔と呼ばれる建物の建築士が最初の流氷館と同じであることから、おのずとトリックについても…という感じ。もちろん一筋縄ではいかないが…