気になったから…

 本の雑誌関係でちょこっと書かれていて気になった本、佐藤多佳子"黄色い目の魚"を読んでみた。

黄色い目の魚 (新潮文庫)

黄色い目の魚 (新潮文庫)

 楽しみに読んでみたけど、心に染み入る作品。著者の佐藤さんは元々児童文学の方のようですが、なかなかどうして読み応えのある作品。連作短編という形で、核となる少年と少女の、小学生の頃の体験から16歳という思春期の出会いを描き、その過程で成長していく姿が描かれている。色々な人に読ませたいと思える作品です。