友情か…

 "本の雑誌5月缶切り底抜け号"を読了。

本の雑誌 (2006-5)

本の雑誌 (2006-5)

 今号の特集は最強の友情!ってことで、最強の友情決定トーナメント大会を開催しているが、挙げられた作品のうち聞いた事があるのが、少ない。しかもようわからん展開で終わってしまい…。読者からの投稿ではなかなか面白いものがあった。今回の中では、ローヤー木村沢野ひとし椎名誠の連載が特に面白かった。ローヤーさんのはアガサ・クリスティアクロイド殺しを扱っているし。どんな話だったか失念。ちょっと本棚を探してみようと思ったけど…。
 今回の中で気になった本は、先月号でも紹介されていていたけど、大森望さんが紹介している宇月原晴明"安徳天皇漂海記"なんか紹介を見てても惹かれるのよねぇ。壇ノ浦の戦いで海の都へ向かった安徳天皇の魂が…という話らしい。読むのが楽しみ。米光一成さんが紹介している柴田元幸"翻訳教室"も気になる1冊。やっぱり翻訳された本というのは、かなり訳によって読みやすさが変わったりするし、おそらく伝わるかどうかも変わる。専門書の訳なんかやっていても、個々の単語の意味がわかっても、なかなか全体として訳となると、難しいところがある。小説なんかなおさらで、その辺から読んでみたいところ。これは東大文学部の授業である翻訳演習を文字化したものだそう。そして渡邊十絲子さん紹介の日高敏隆"人間は遺伝か環境か?遺伝的プログラム論"も気になる。これは純粋に興味で。こりゃ大変だ〜。