三国志を超える…

 北方謙三"楊家将 上巻"を読了。 

楊家将〈上〉 (PHP文庫)

楊家将〈上〉 (PHP文庫)

 第38回吉川英治文学賞を受賞した作品。
 時は10世紀末、中国は北漢そして宋で活躍した楊家の武将、楊業とその7人の息子たちを中心に描いた物語。
 上巻では、北漢のために戦をしながらも、帝に疎まれ、最終的に宋の帝に迎えられる形で、下る事になった楊家の人々。まもなく北漢は滅びるが、さらにその北にいる遼と、宋は直接領土争いをしていくことに。楊家は宋でも外様の武将として、遼と最も近い場所に領土を持つため、直接遼と相対する事になる。遼は「白い狼」のあざなを持つ耶律休哥を中心に中原を狙って南下する。楊家の息子たちの活躍もあり、一時は南下を防ぐも…というところまで。