天才か〜

 遅ればせながら、ダ・ヴィンチ9月号を読了。

ダ・ヴィンチ 2006年 09月号 [雑誌]

ダ・ヴィンチ 2006年 09月号 [雑誌]

 今回は、祖父江慎さんの特集があった。生憎買うのが文庫本ばかりなので、あまり祖父江さんの素晴らしいデザインの本は、"いいまつがい"なんだけれど、一度祖父江慎+コズフィッシュの展示会にも行った事があったりして、本当に面白い人だなぁと。今回の中でも、作家や編集者の大クレームを読み、実際に作られた本の詳細なデザインをみて、なおさら凄い人だなぁと(笑)
 他に北野トロさん他によるトロ・リサーチの文庫に必ずといって良いほどある解説について、そして、宮台真司さんのオン・ザ・ブリッジでは、映画"初恋"を見て、「時代変われば人変わる」程に「人は変わらない」ということへの論調。色々と考えさせられることがあり、完全には理解できていないところがありだけれど、なんとなく文学賞で「人が書けていない」という選評があるけれど、そのことについてちょっと理解するところがあった。人と時代、時代を反映して生まれる考え方。うん…
 竹河聖"巡検使カルナー闇神の民"を読了。 遊牧民の国サスカティウ編が完結。前巻で窮地を脱出したカルナー達だったけれど、アステ・カイデの使者として訪れ惨殺されたカルナーの兄。その犯人を探すため再びサスカティウ首都に戻る。権力争いを続ける王子たちと、闇の神を信仰する第9の部族の動き、そして邪教を信仰するものの影と、カルナーの前には様々な影が立ちはだかる。
 仲間が離れ離れになったり、遊民の助けを借りたりと、ほぼ四面楚歌のなかでもカルナーは恐れず立ち回る。精霊と霊による戦い、剣による戦いなど、盛りだくさん。若さゆえか自分の思うところへ突っ走るカルナーと、その背後にちらちらと見え隠れする老獪ともいえる王子やアステ・カイデの第六候。なんかその対決とも見えて面白い。