超音波研究所

 森博嗣の「朽ちる散る落ちる」読了しました。ちょっと買ってから時間がたっているなぁ…
 この作品は瀬在丸紅子や、保呂草潤平の登場するVシリーズで2作前の「六人の超音波科学者」から一週間後という設定。

六人の超音波科学者 (講談社文庫)

六人の超音波科学者 (講談社文庫)

 「六人の〜」の舞台になった土居超音波研究所にある開かずの扉を開けると、どう考えても自殺しか出来ない、出入り不可能な地下室で、地下室の自殺ではありえない状態で死んでいる奇妙な死体が発見される。同時期に紅子は、地球に帰還した有人衛星の乗組員全員が他殺体で発見されたというレポートを読むことになる。こんな状態から、世界的なテロリストの話などが関わってくる。あいかわらずトリックからすばらしい迫力をもった作品だった。紅子のめずらしい母親らしく動転するシーンなども見られる。リズムも良く、さくさくっと読めた。面白い。