ようかい妖怪

 石燕の「画図百鬼夜行全画集」を読み(見?)ました。まぁ「読む」というほど、字は無いけど、絵をしっかり見ると、なかなか面白い。全画集だけあってのっているのは、「画図百鬼夜行―陰・陽・風」「今昔画図続百鬼―雨・晦・明」「今昔百鬼拾遺―雲・霧・雨」「百器徒然袋―上・中・下」である。う〜んすばらしい!!
 解説は京極夏彦の、多々良先生シリーズの多々良先生のモデルである、多田克己さん。解説の中に、石燕が読んだ本が書かれているが…いやすごいですね。これだけ読むとこれだけの妖怪の絵が書けるのか、これだけ読まないと書けないのか?僕が読んだことがある本がほとんど無い…お恥ずかしい…。見つけたら少しずつ読んでいきたいなと。またこれら4種の「百鬼夜行」シリーズの中に書かれている妖怪の数は200数体だけど、3分の1以上が石燕の創作らしい。解説で書かれているのは「百々目鬼」だけだけど、うん言われないと絶対に分からない。分かるようになるともっと楽しいんだろうなと思う。
 これを見て、石燕がいかに妖怪が好きで書くことを楽しんでいたのかということが分かる。