雑誌

 雑誌を中心に…。まずは本の雑誌を読了。

本の雑誌 (2005-9) ザリガニ入れ食い特大号 No.267

本の雑誌 (2005-9) ザリガニ入れ食い特大号 No.267

 今号は先号に続いて、30周年特大号。特集は"本の雑誌がえらぶ30年間のベスト30"。まぁ内容はともかく、決め方がいつもながら適当に感じる会話が面白い。まぁ細かいランキングはおいといて、1位はH・F・セイントの「透明人間の告白」です。全く読んだことがなく、今日古本屋回りをして購入。早速読んでみよう。で、ベスト30の中で読んだことがあるのは、重松清「流星ワゴン」と浅田次郎蒼穹の昴」。
 
流星ワゴン (講談社文庫)

流星ワゴン (講談社文庫)

 本の雑誌で年間ベスト1位になったこともある本。家族を題材としつつ、切なさともどかしさ、そして悲しさを感じさせる。主人公?が中年サラリーマンということもあってか、良い作品とは思いながらも、まだ実感できないところがあった。きっと20年後位にはじんわりと染みてくるだろう作品。それでも、やはり最後のほうはぐっとくるところがあった。
 
蒼穹の昴(1) (講談社文庫)

蒼穹の昴(1) (講談社文庫)

 中国時代物で、清の末期に近い頃なので近代に近いかも。まだまだ、宦官が権力を持ち、西太后が力を持った頃。同じ地方の出身ながら、生まれた身分の差から、宦官になる道を選んだ春児と、科挙をトップで合格し、官僚としての道を歩む楊文秀を中心として描かれる物語。その時代の権力争いなども描かれるが、やはり人としての温かさ、大切なものを教えてくれる作品。文庫では4冊と長いけど、それだけの印象を与える作品だと思う。まさに名作!!

 他にも持っているけど読んでいないのが、村上春樹世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」と高橋克彦「火怨」あぁもったいない。これも早く読もう。他の作品は知らないのばかりで、勉強不足ですぅ。あぁ村上龍コインロッカー・ベイビーズ」は読みたいと思っていたんだけども…

 次にダ・ヴィンチ9月号。例の"ライトノベル読者は〜"ってやつ。中身は題と違って、ライトノベルはどんなもんか、みたいな、決して馬鹿にしたもんじゃないぞ、みたいな。まぁよかったです。特に一番最初に書かれていたのが時雨沢恵一キノの旅」の「世界は美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい。」という文。

キノの旅―The beautiful world (電撃文庫 (0461))

キノの旅―The beautiful world (電撃文庫 (0461))

ちょっと鳥肌。写真もすばらしいし。やっぱり「キノの旅」は最高クラスのライトノベルだと思う。特集の中で絵が出てて紹介されている作品で読んだことがあるのが、キノの他には、三雲岳斗ランブルフィッシュ」、上遠野浩平ブギーポップシリーズ」位。こっちもちょっと趣味が偏っているのかしらん?