面白い!!

 今日は、本の雑誌で30年間ベスト30の1位になった「透明人間の告白」の上巻を読了。

透明人間の告白〈上〉 (新潮文庫)

透明人間の告白〈上〉 (新潮文庫)

 現在は色々な本屋で平積みされたりしていますね。さすが本の雑誌。これはさすが30年間の1位だけあって非常に面白い。ある事故により透明人間になった主人公ニックがFBIのような組織の連中に追われて、相談できる人もいなくて苦悩しながら逃げているところ。子供の頃は透明人間になったらなんてことを考えたことも有ったけど、この本はその夢を見事に砕いてくれる(笑)。たしかに現実に透明になったらこんなことになるよな…買い物にも行けず、仕事も出来ず、食べ物は胃に入っていく様子までみえる。まぶたを閉じても意味が無い…ををっ!!ツッコミどころが無きにしも非ずだけど、これは読みはじめてよかったなぁ。しかも訳者の高見浩さんが非常にうまくて、あまり海外文学を読まない僕でも違和感無く読める。やっぱり海外文学は訳者にもよるなぁ。本当は原文で読めればいいのだけど、意味を追うのが精一杯で、内容を楽しむとこまでいかないんだよなぁ…(-_-;)