北方版幕末
- 作者: 北方謙三
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: 文庫
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勝海舟、西郷隆盛が決して登場は多くなく、特に物語の中では西郷は人物としてはほとんど出てこないが、やはり物語の中心となっている。西郷は物語の中では、散々小さな人物と評されていて西郷好きな人は、一言物申したい感じかもしれない。まぁ龍馬暗殺の裏で糸を引いていたのが薩摩の人間ということには僕は激しく同意するけども。
僕が最初に"大人の本"だと思って読んだのが司馬遼太郎"竜馬が行く"だったので、死しても尚これだけ龍馬の構想が、大きく反映されていて、あいつが生きてさえいれば…という勝の姿が書かれていて、竜馬好きとしてはとっても感動。やっぱり、竜馬が生きていれば維新後の日本はもっとまともに進んだのではないだろうかと思っているので…龍馬の死がその後の日本に大きな影響を与えているんじゃないかな。日本の歴史で、信長と龍馬の早すぎる死が、僕としてはもっともIfを考えてしまうものになっている事を改めて自覚。歴史って面白いなぁ。