差別について

 昨日は角岡伸彦"はじめての部落問題"を読んでみた。

はじめての部落問題 (文春新書)

はじめての部落問題 (文春新書)

 興味があってというと、ちょっと聞こえが悪いのかもしれないが、日本社会の暗部となっているような問題であるので読んでみた。どうも幼稚園の頃同和問題についての話を聞いたらしいけど、記憶に無いので。著者の角岡さんは被差別部落の出身ということで当事者からの視点も入っているので、より良いだろうと思う。はっきり言ってしまうと、僕は被差別部落が何処にあって、どのような差別を受けるのかというのがわからなかったので、本の中で扱われている、職業差別、結婚差別などを読んで、これほどのものなのか…ということを感じた。読んでよかった事は間違いない。興味本位、おもしろ半分で扱うような問題ではないが、それに触れないという事もやはり良くない。現実に残っている差別問題を隠す、教えないということは、やっぱり何処か根底でいつまでも残ってしまうのではないかとも思う。同じ日本国内で生まれた地域が違うだけで、不当な扱いを受ける。好きな人と結婚するのに反対される。そんな馬鹿馬鹿しいことが今まで続いているのが、恥ずかしいような気がした。まだ浅い知識なのでうかつな事は言うべきではないと思うけど、ちょっとずつでも知っていきたいと思う。
 また、元衆議院議員野中広務氏が部落出身であることも知らなかったが、麻生太郎がその事から野中氏に浴びせた言葉。麻生がポスト小泉なんていわれるべき人物ではない事が、このことからもよくわかる。そんな人間を絶対に首相なんぞにしてはならないでしょう。正直言えば政治家をやる資格も全く無いと思う。