沢山読めたぞ

 今週読んだ本をサクサクと。
 皆川ゆか"新機動戦記ガンダムW外伝〜右手に鎌を左手に君を〜"を読んでみた。

 ブルーディスティニーの小説が面白かったから、読んでみたんだけど…デュオが主人公というか、語り手で、もちろん他の4人のガンダム乗りも出てくる。ただ、いまいち小説の舞台のタイミングとかがイマイチ…OZはいるし、Wゼロは出てきて、他の気体は出てこなかったなぁ…よっぽどWのファンでないと楽しめなかったのかなぁと。ブルーディスティニーはオリジナルみたいなもんだったからなぁ。
 レイモンド・カーヴァー"夜になると鮭は・・・・" 
夜になると鮭は… (中公文庫)

夜になると鮭は… (中公文庫)

 これも絶版になっているみたい。第2短編集で、短編小説6作、詩が3作、そして訳者の村上春樹さんがカーヴァーを訪れた際のインタヴューもある。なかなかやっぱりどうして文学は難しいなぁと思った。面白かったけど、時間を置いてもう一度チャレンジしたいかな。あまり集中して読めなかったし…
 石田衣良"うつくしい子ども" 
うつくしい子ども (文春文庫)

うつくしい子ども (文春文庫)

 少年犯罪を扱った小説だけど、その少年の家族の物語となっている。13歳の弟が9歳の女の子を猟奇的ともいえる犯行で殺害し、補導される。その後家族はバラバラになりかけ、マスコミ、ヤジ馬によって辛い目にあう。しかし兄は、弟の気持ちを知るために、数少ない協力者とともに弟の心にせまる為の調査を行っていく。語りは兄の1人称と、朝風新聞の記者山崎を中心とした3人称という二つの視点から、事件を見る。視点の変化などから、事件を両面的とまではいかないけども、当事者と外側という視点からみることができるのではないかと。石田衣良さんだけあって、しっかりと昨今の悲しい事件に対して向き合って、考えられていることがわかる作品ではないかと。マスコミもこのくらいの思いを持って、事件に向き合っていくべきじゃないかと思わせる作品だった。
 森博嗣"ナ・バ・テア None But Air" 
ナ・バ・テア (中公文庫)

ナ・バ・テア (中公文庫)

 前作スカイ・クロラからの子どもの飛行機乗りキルドレを描いたシリーズ2作目。なんというか、講談社のシリーズとは、全く異なるテイストの物語で、なんとも言いようが無い。切ないような、温かいような、つめたいような。多分解説でよしもとばななさんが書いていて、帯にも書かれている

なぜかその孤独は私を骨のずいまで温めるのです

というのが、よく表現しているのではないのだろうか。文章全体から何かを感じるシリーズだと思う。
 そして矢沢あい"NANA"1〜3 

NANA (1)

NANA (1)

 
NANA―ナナ― 2 (りぼんマスコットコミックス)

NANA―ナナ― 2 (りぼんマスコットコミックス)

NANA―ナナ― 3 (りぼんマスコットコミックス)

NANA―ナナ― 3 (りぼんマスコットコミックス)

映画を見たという事で、借りる約束をしたもんで、読んだ。なんとなく、昔は矢沢さんの絵が苦手だったけど、そんなに気にならなかった。不思議なもんだ。1巻で最初は読みきり短編だったことにビックリ!!いやー連載にして本当に良かったですね。3巻までじゃ映画の全然途中までじゃないか!!続きが気になってしょうがない。松田くんのレンとはちょっと印象が違ったけど、ヤスはすごいね…丸山智己さんは、もうあまりにぴったりで、確かにパンフ?に矢沢さんも驚いたような事は書いてあったし、各所でハマリすぎというのも聞いていたけど、やっぱり実際に見てみるとねぇ。すごいわ。ノブはまぁいいんじゃないかなぁと思った。シンのキャラが、マンガはかなり面白い感じがするから、続編をつくるんだったらどうすんのかなぁと。あんまり映画ではシンは目立ってなかったしね。美少年…
 えらく読んだなぁと思いました。