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 宮崎駿"風の谷のナウシカ2"を読了。

風の谷のナウシカ 2 (アニメージュコミックスワイド判)

風の谷のナウシカ 2 (アニメージュコミックスワイド判)

2巻の途中で映画のストーリーは終了。といっても、だいぶ違うけれど。やはり腐海が大きなテーマである事は変わりないけど、なにやら他の部族、国もあって、その戦いというのも出てきている。巨神兵?は1巻で姿を見せていらい、出てこず。結構解けていくシーンが好きだったんだけど(笑
 農業に関わる本を2冊読んでいたのをまとめて。
 三島徳三"地産地消と循環的農業"。
地産地消と循環的農業―スローで持続的な社会をめざして

地産地消と循環的農業―スローで持続的な社会をめざして

 マクドナルド的ファストフード社会ではなく、スローフード地産地消と行った点から「もうひとつの日本」、「豊かさ」の発見ということを知るために書かれた本。前半では、日本での地産地消運動の現状や、農産物販売の現状と問題点をまとめた上で、スローフードの本場イタリアの動きについて述べる。イタリアの事はあまり知らないので、勉強になったが、特に、イタリアにおけるスローフードの動きで、スローフード大学とも呼べる大学が作られているという話。「食文化の真の伝達者を目指す」ということで、日本でいうなら「食文化大学」というところ。日本人でも数名入学者がいるらしい。素晴らしいことだと思う。後半では「自然循環型畜産」についての事例紹介。牛から豚まで様々な事例が紹介されているが、前半で触れられていた、日本にこれほど畜産が必要なのか?という問題提起にはあまり答えられていない。そして、牛、豚にしろ放牧が中心になっているが、その放牧による環境負荷についても答えられておらず。家畜にすれば放牧のほうが良いだろうけど、糞がどうしてもばら撒かれてしまう。その点は非常に難しい問題ではあると思う。それでも、イネ発酵租飼料など日本の農業との関連もつくれる事例も紹介されていて、良い本ではある。
 宇根豊"国民のための百姓学"。
国民のための百姓学

国民のための百姓学

 田の虫や虫見版で有名な宇根さんの本。久しぶりに宇根さんの本を読ませていただいたが、さらに思想は発展されている様子で農学ではなく、農業の本来の力、百姓の力についての百姓学を提唱する。生産性の重視、所得重視、労働時間の短縮を目指してきた農学ではなかなか触れる事の出来ない、本来の農業の力について7章に分けて述べている。農業について学ぶ人は、賛否はあるにしろ、一度は目を通しておくべきではないかと思う。こういう意見もあるのか…と、うなる本であるはず。決して農業に関わる人だけではなく、日本で暮らし、物を食べる人であれば(つまり全員)一度は目を通して欲しいぐらいではある。だからこそ、"国民のための百姓学"。
 2冊の農業についての本。共通するのはJAの国内農業に対する姿勢。さてさて本来日本の農業を一番に支えるべきJAはこれらに対抗する考え方を示せるのか?もっとも個人的な意見としては、対抗ではなく、ここから本当に伝えるべきもの、残すべきものを再考して欲しいとは思うけれど。