移動が長いと…

 結構読む本が多くなってしまうのが難点。とりあえず持っていっていた上橋菜穂子"精霊の守り人"を読了。

精霊の守り人 (新潮文庫)

精霊の守り人 (新潮文庫)

 恩田陸さんも解説で述べているが、日本語で書かれて、これだけのファンタジーを読めるのは嬉しい。個人的にはとても気に入った装丁も非常に美しく良い本だと思えた。
 そして読み終わってしまったため購入して読んだ本。まずは、森博嗣土屋賢二共著"人間は考えるFになる"を読了。
人間は考えるFになる (講談社文庫)

人間は考えるFになる (講談社文庫)

 大学助教授(森博嗣)と大学教授(土屋賢二)の対談をまとめたもの。それぞれ理系(工学)と文系(哲学)ではあるが、その違いではない点での差異というところへの言及の方が面白い。土屋先生の本には興味があったけれど、手を出せないでいたが、あまり売れてない(笑)みたいなので(本人談)、ちょっと読んでみようかなぁと思えた。まぁ読むかどうかはまた別だけれど(笑)
 次にコクトー"恐るべき子供たち"を読了。
恐るべき子供たち (光文社古典新訳文庫)

恐るべき子供たち (光文社古典新訳文庫)

 光文社の新訳古典シリーズは、"カラマーゾフの兄弟"を読んでいるけれど、他にも興味深いものがたくさん出されている。その中の一つであり、有名な作品ではあるけれど、今まで読んでなかったので良い機会だと思って購入。
 恐るべきってほどではなく、現実の人間に近いんじゃないか、つまり人物描写が非常に良いのではないかと思った。人は決して筋道が通っているわけではなく、場面場面で思いも寄らぬ行動をするでしょうと。読んで良かったなぁと思えた。