とうとう…

 宮城谷昌光"管仲 上巻"を読了。 

管仲 上 (文春文庫)

管仲 上 (文春文庫)

 是非宮城谷さんの語りで読みたかった人物管仲
 管仲という人物は、中国春秋時代に五覇の一人に数えられる最初の人物である斉の桓公の宰相を務めた人物であり、友人の鮑叔との管鮑の交わりで有名な人物。非常に魅力的な人物として描かれるが、なかなか面白いなぁと思うのが、管仲と鮑叔という人物の違い。管仲は非常に知力も力もありながら、家庭環境などで自身が飲み込まれそうなほどの虚無を抱え込む人物として描かれる。鮑叔はといえば、非常にすぐれた知を持ち、かつある程度の社会的地位を持つことから、管仲と比較すると、明るく温かな人物となっている。
 上巻は、それぞれの若き日の成長を描く。管仲、鮑叔それぞれに様々な苦難と出会うが、やはり管仲の方がより多くの苦難を得る。しかし、鮑叔のつてで斉に移ることから、その先行きに光が見え始める。

 天野こずえ"ARIA 9巻"を読了。 

ARIA 9 (BLADE COMICS)

ARIA 9 (BLADE COMICS)

 この巻は、2話ほどそんな話があったので、なんとなく時の移り変わりがテーマだったかなぁと。ゆったりとした時の流れながらも、確実に変わっていくもの、そして変わっていつつも変わらないもの。そんなことについてちょっと考えてしまった。他にも藍華とアルのはがゆい物語があり、後輩ちゃんのミッションの話があり、そしてARIAカンパニーの始まりの物語があり。