初物を楽しむには…

 最近新たな作家やジャンルの本を読もうと思っているとこですが。今日は山本弘"神は沈黙せず 上巻"を読了。

神は沈黙せず(上) (角川文庫)

神は沈黙せず(上) (角川文庫)

 と学会の会長もなされている山本弘さんの本。ちょっとソードワールドをかじったことがあるので、その際に存じていたけれど、最近SFで評価がとても高いようなので、読んでみようと。SFなじみのないジャンルのような気がして、アーサー・C・クラークの"宇宙の旅"というシリーズくらいしか読んだことがなかった気がする。あぁ、グレッグ・イーガン"宇宙消失"も読んだなぁ。おやおや結構読んでいるのか?いやいや初級者も良いとこでしょう。
 さてさて本書。舞台はごく近未来となっている。主人公の兄が、「神の存在を証明した」が、謎の言葉を残して失踪したというところから始まる。そして主人公が幼少時の悲劇にはじまり、UFOや超能力、超常現象といったものが、「神からのメッセージ」ではないか、と考える兄と、そこに迫っていく。その中で、それらについてのインチキの説明、逆に説明がつかない「本物」ではないかという事例について、述べてくれていたりする。
 世界について現在と地続きであり、くどくないのに話の中で詳細に世界観を説明する。物語の中に入っていきやすくて、SFが初めてという人でもなじみやすいのではないか。絵として浮かびやすいということ。話としても個人的にこういった現象を扱っているのが好きなんだなぁと実感した。下巻も楽しみ。
 今日は、雑誌を2冊購入。新潮文庫からの新雑誌「yomyom」と、本の雑誌社「おすすめ文庫王国2006」ISBN:486011065X。そしてフリーペーパで、astaをやっと発見と思いきやもう3冊目…2冊目を取り逃がした〜くやじい